効率の良い学習1(記憶レベルを理解する)

記憶レベルには2段階あります。

一つは、受動的な記憶。(再認記憶と呼ばれる)

たとえば、問題文の正誤判断ができるとか
記号式の空所補充ができるとか、
語順並べ替えができるとか
そういうレベルの記憶。

問題文中にある程度のヒントが与えられてるから
それをもとに解答すればいい
ので、
完璧に覚えておく必要はありません。


そして、もう一つは能動的な記憶。(再生記憶と呼ばれる)

日本語が与えられていて、英訳せよという場合や、
一つのテーマが与えられて、
それについて論ぜよというような場合。
問題文中にヒントはないので
一から自分で書き起こす必要があります。
英会話をする場合なんかもそうですね。

能動的に記憶するのって本当に大変です。
例えば、パンダの絵を書いてみてくださいと白紙の紙を渡されたら
黒く塗る部分がどこなのかいまいち思い出せませんよね。
でも、パンダの写真を見せられて、これはパンダですか?
と聞かれたら誰もがそうだと答えられます。

ここに効率の良い学習のヒントがあると思います。


受動的な再認記憶レベルで構わないものと
能動的な再生記憶にまで高める必要のあるものとに
分けるのです。



英語で言えば、中学生の教科書は暗唱する必要がありますが、
高校教科書レベルまで暗唱するのはかなり効率が悪い。
NewTreasureでいえば、Stage1とStage2は暗唱させるべきだと思いますが、
Stage3は暗唱レベルまではいりません。
Stage3、そんなに暗唱が大変な量ではなさそうです。
暗唱できそうなレベルならしてもいいかもしれません。(5/26訂正)

高校の教科書は音読を通して、文章の構造を即解、
きちんと意味が取れるレベルまででOK。

中学レベルの教科書の暗唱を終えた後、
暗唱するのは700選や600選などの構文集だけで十分です。
高校レベルの教科書を暗唱してる時間があったら
その時間は他の強化に費やすべき。
労多いくして功少なしです。

あと、基本的な英単語はスペルまで覚える必要があると思いますが、
読解でしか使わないような専門的な単語は、
英作文に使ったり、空所補充に使うこともないでしょうから、
英語を見て意味がわかればそれでいいです。
書いて覚える必要なんて全くありません。
書くことなんてないのですから。


日本史だと、選択問題しか出題されない学校であれば、
選択肢が選べる、もしくは
正誤判断ができればそれでいいのですから
知識は浅く広くで構いません。
「うむ~。答えはどっちかというとこっちっぽいな…。」(*´Д`)
そんな程度でも正解できます。

でも、論述問題まで出される学校では
そのような浅い知識では到底太刀打ちできません。
時代背景や歴史の流れを意識した答案作成が必要となります。
もちろん、歴史年号や人物名など漢字表記まできちんと
再生記憶レベルに覚えておく必要があります。

こういうのって、過去問を研究してみればわかりますね。
中1の段階では必要ないですが、
中3くらいになって、高校履修範囲を学ぶようになったら
過去問の研究をしてみることが必要かと思います。

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karano38

横浜で小さな学習塾、まなびプラス鶴見を開校しております。効率の良い学習法と子どものヤル気を引き出すことにこだわってます。